灯台にも登れる「秋のイベント」9月に開催 【北海道浜中町 湯沸岬灯台】

2018.08.11

北海道の東の端、根室半島の付け根付近にちょこんと突き出た湯沸岬(霧多布岬)に建つ「湯沸岬灯台」。

厳しい海風と荒波から生まれた断崖絶壁の上という立地でありながら、塔が赤いキューブ型という可愛らしい姿。2010年には新垣結衣さん主演の映画「ハナミズキ」で主人公たちのデートシーンにも登場した、絵になる灯台です。

「霧多布岬」という通称にふさわしく、この一帯は夏場の海霧が名物の一つ。突き抜けるような晴天もすてきですが、うっすらと霧がかかる中、赤い灯台を目指して二人で散歩するのも思い出になりそうです。海岸では、ごくまれにアザラシの姿も見られるそうですよ。

そんな湯沸岬灯台、いつもは外から鑑賞できるだけですが、年に1度だけ、中に入れる機会がやってきます。

それが9月の「きりたっぷ岬まつり」。地元の浜中町観光協会が毎年開催する地域イベントです。

灯台の眼下に広がる北太平洋は、海産物がとても豊富。道内有数の水揚げ高を誇る天然コンブをはじめ、ウニにカキ、サンマ、秋鮭、花咲ガニ、毛ガニ、北海シマエビ、ホッキ貝にアサリなど、おいしい海産物がたくさん水揚げされます。

そんな海の恵みを、秋鮭やサンマの漁が盛んになる季節にたっぷりと味わうのが祭りの趣向です。サンマやカキのつかみ取り、新鮮なウニをその場で味わえる「ウニむき体験」など、食卓でなじみの海産物を相手に、普段なかなかできない体験がてんこ盛りです。

そのお祭りの目玉の一つが、湯沸岬の見学会。

意外なほど巨大な灯具を目の当たりにしたり、管轄の海上保安庁職員のお話を聞くなど、これも貴重な機会がたくさん。灯りの高さに登り、海を守る灯台の気持ちになって沖ゆく船に思いを馳せるのも、ちょっと特別な時間になるかも知れません。

そんな「きりたっぷ岬まつり」、今年は3連休の真ん中に当たる9月16日(日)に開催予定。秋に旅行を計画しておられるお二人は、プランに組み込んではいかがでしょう。

(9/11注記)今年の「きりたっぷ岬まつり」は中止となりました。

ご関心をお持ちの皆さんのために、いくつか観光情報を。

地元の浜中町は酪農業も盛んで、高品質の生乳から作られるチーズやドリンクヨーグルト、ソフトクリームなど美味しさいっぱい。また、まろやかな味のホエイ豚「北海道はまなか ほえいとん」も人気です。グルメなカップルは見逃せませんね。

それから、岬の根元に広がる霧多布湿原は「花の湿原」とも呼ばれ、春から秋にかけて約300種もの花が咲き誇ります。他にも湿原をめぐるエコツアーや野鳥観察など、ネイチャー派のカップルならお気に入りの場所になること請け合いです。

また、浜中町は「ルパン三世」原作者のモンキー・パンチさんの出身地で、街なかにはキャラクターをあしらった看板や建物が点在。今年の9月1日から30日まで開催される「ルパン三世フェスティバルin浜中町」は、「9月はまるごとルパンフェス!」として限定スタンプラリーや特別展示などが行われています。

などなど、様々な楽しみがあり、北太平洋の豊饒の海のように懐が深い浜中町の湯沸岬灯台へ行ってみませんか。

 

【灯台データ】

【2018年 第57回きりたっぷ岬まつり】
日時/9月16日(日)10:00〜15:30(小雨の場合開催)
会場/浜中町役場前霧多布市街地特設会場
灯台見学/11:00〜14:30 岬まつり会場で受付
(9/11注記)
今年の「きりたっぷ岬まつり」は中止となりました。
また、同日に開催が予定されていた「ルパン三世フェスティバルin浜中町」のイベントデーについても中止となりました。
なお、9月1日(土)から実施中の1カ月限定のスタンプラリー及び特別展示は、継続して実施されています。

 

【アクセス】
湯沸岬灯台
JR「浜中」駅からくしろバス浜中線で「霧多布温泉ゆうゆ」まで約20分、そこから徒歩約30分、またはレンタサイクルで約10分。

【お問い合わせ先】
北海道浜中町観光協会
TEL:(0153)62-2111
http://www.kiritappu.jp/